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NHKドラマ漱石の妻で夫婦は小説よりも奇なり、漱石文学に必見

      2016/10/03

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日本が誇る大文豪、夏目漱石の代表作(吾輩は猫である・坊っちゃん・草枕・虞美人草・三四郎・こころ・それから等)は日本人に最も愛読されている作品の数々です。その中心テーマは人の心模様、漱石は自身の生立ち・知人友人達の中で感じ味わった体験から生まれた思いを卓越した文章表現力で読者に伝えた天才文豪です。

そして彼の半生に最大級の影響を与えたのは妻鏡子であることが本ドラマで確信します。言い方を変えれば彼の多くの作品に鏡子と体験した幸せ・喜び・挫折・改心・希望が表されています。
漱石と作品をより知りたい人は見逃せないドラマだと第1作「夢見る夫婦」を見て実感しました。残り3回が楽しみです。

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第1作:『夢見る夫婦』のあらすじ
(夏目金之介誕生日:1967年1月5日、慶長3年翌年が明治元年)、(中根鏡子誕生日:1977年7月21日)年齡の差10年
%e9%8f%a1%e5%ad%90中根鏡子は貴族院書記官長と言う明治初期時代のエリート父中根重一(舘ひろし)夫妻の長女として家族愛を存分に受け大らかでのんびり屋ながら、愛情深い女性として育った。漱石と間逆な生立ちで正反対な性格、彼に必要な伴侶ですね。

%e4%b8%ad%e6%a0%b9%e9%87%8d%e4%b8%80重一(しげかず)は愛娘の為に最良の伴侶として夏目金之助29才(漱石:長谷川博己)を推薦した。見合い通じて鏡子19才(尾野真千子)は金之助の容姿を確認し、当時は熱中していた占いで見合い相手・夏目が多くの夢を持っている事を知り、自分もその夢を共に実現したと思った。詰まりは結婚したいと思った。

夏目は当時、四国松山で英語の教師をしていた。見合いの為、東京の立派な中根邸で家族愛に満ちた鏡子が口も隠さず笑う姿に自分には無いものを鏡子に感じて生涯の伴侶として決めた。

父重一は少し長女鏡子を甘やかして育てた覚えがあるので、推薦しておきながらも四国の田舎教師ならば見合い相手としては断ると思っていたが、鏡子が反して受入れた事に驚いた。
父親重一の娘を思う、『良き結婚を願いながらも手元から放したくない』矛盾する思いの典型ですね。
夏目が松山から熊本中学(現在の熊本大学)に転勤になったので鏡子は熊本で結婚式を上げて、そこで家庭を始めることに父重一は鏡子が耐えられないのではと思ったので、難しかったら遠慮なく中根家に戻って来いと告げて余りにも簡素な結婚式に顔だけ出して早々に東京に戻った。

%e5%a4%8f%e7%9b%ae%e6%bc%b1%e7%9f%b3鏡子は酷い寝坊助だった。本来は妻の勤めとして朝食と彼の弁当を造るつもりであったが、起きれば10時前だった。中根宅から鏡子を補佐するために付いてきている女中が代わって朝食と弁当を用意した。
女中に何故起こしてくれなかったのか?と正すと2度も起こしたが返事がなかったといいかえされた。鏡子は規格外の新妻だったようです。

金衣之助は頭脳明晰、父重一がいずれ帝大の教師になる人物と惚れ込むだけあって、何時も熱心に仕事をして更に進んで研究もしていた。その為月給100円の内20円、20%を東京の丸善本屋に送金して必要な本を不自由なく手にいれていた。
ついでに彼の懐事情を確認すると残り80円中30円は親元に10円の仕送り、税金等で無くなるのど、残り50円で衣食住を全てまかなう必要があったので、鏡子は東京の中根家では金銭的に何の不自由も感じた事がなかったのできつかったが苦しいとは思えなかった。

ある日、夏目の父が死亡した知らせが来たので妻鏡子と共に明治時代なので蒸気機関車で熊本から1日以上をかけて上京した。その道中、金之介は鏡子に父が死んでも悲しくないし小さい時から何度も養子に出されたので父親への愛情は感じないし、母親とも1才で死別したので自分には家族がいなかったと告白した。

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蒸気機関による長旅の途中で鏡子は倒れた。そして流産してしまった事も知った。鏡子は自分が妊娠している事も知らず長旅で無理をしてしまったようだ。その後、鏡子は約1ヶ月間、中根家の夏の保養地・鎌倉で過ごしたら元気になった。それからまた熊本に戻った。

熊本でまた夏目夫妻は過ごすことになったが、夏目は鏡子の心身に気を使いつつも、仕事に夢中になり鏡子と共に時間を過ぎすことが極端に少なくなった。鏡子は寂しくて金之介の職場・学校にまで会いに行ったが会ってもらえなかった。

鏡子はあまりにも寂しくて川に入水してしまった。金之介は鏡子に誤った。自分には今までずーっと家族が無かったが、遂に自分の事を心配して弁当を届けたり、職場まで来てくれる家族が現れた事に感謝したい。その大事な君に心配をかけてこのように成ってしまった事をお詫びしたい。それを伏せた床で聞いた鏡子の目に涙が溢れてきた。

♥第2回目予告(10月1日):『吾輩は猫である』♥

夏目33才の時、政府から2年間の英語研究の命が下り、単身イギリスに留学することになった。残された鏡子と長女は実家の離れで夏目の帰国を待つことにした。ところが夏目が神経衰弱と言う病に成ったという噂が聞こえてきた。鏡子は心配になり父重一や友人正岡子規らに相談するも、本人の帰国を待つしかなかった。現代ならば、すぐイギリスへ様子を見に鏡子は旅立ったと思いますが当時は…

金之助が帰国してようやく家族が一つとなって平穏無事に過ごせるかと思っていたが、何かと暴力を振るう夫に変貌していた。

鏡子は夫錦之助がイギリス留学前に長女筆子を出産、更に2子を妊娠中であった、帰国時は二人の女の子と共に夫を出迎えるも、間もなくその凶暴ぶりを発揮して子供達は怯える。挙句の果てに仕事にならない、邪魔だ出てゆけと言われ一時期子供を連れて出ていかざるを得なかった。

鏡子の凄い所は夫を診察した精神科の専門医から「かなりたちの悪い病気」だと告げられて、病気ならば治るかもしれないと希望を見出し、暴力夫の元へ帰る決断をして2女をかかえても戻った。初めは、何でかえってきたと夫から罵声をあびせかけらてもどうぜず居座った。半年もする間に何度も錦之助はちょっとしたことで家中を大声で暴れなまわった。

ある日、夫の不在中、貧しき夏目家に父中根重一が尋ねてきた。彼は数年前に失業して㈱に手を出し更にそれを取り戻すために高利貸しから金を借りていたがその返済に困り、自宅の屋敷を全てを失っていた。そして更に再起をかけて借金をするために夫の錦之助に連帯保証人になって欲しいと父親から頭を下げられたが、鏡子は涙を流しながらそれを断った。

また、ある時から黒い野良猫が夏目家を根城にするようになった。はじめは皆が嫌っていたが錦之助は、その猫の目線で人間世界を描く小説を書き始めた。どうやらこの猫は福猫のようでどん底の夏目家に福をもたらしそうであった。

♥第3回目(10月8日):『やっかいな客』♥

♥まとめ♥

理系タイプの小生は文豪との出会いはあまり強くも多くもないが、それでも(吾輩は猫である・坊っちゃん・三四郎・それから・門・こころ)は二十歳ぐらいまでに愛読したのを思い出します。その時は青春時代、三四郎の言った『Stray sheep 迷える羊』に共感した事も思い出しました。
今は何よりもこれらの作品の主人公達の思いは夏目夫妻がモデルとなっている事が考え深く、次回作が待ち遠しいです。

太宰治の様に文豪達の多くは今昔とわず女性にもてて、自身が女性遍歴を体験して身を持ち崩した事等を文章にした作品が数多くありますが夏目は違います。夏目はその視点からみて最良の妻に巡り合ったと思います。
頭脳明晰な人物も自分の感情はお立ちで味わえた家族愛の質と量でほぼ決まってしまいます。

夏目の持病は幼少時の親・兄弟からの愛情不足が原因です。ほぼ鏡子は真逆に育ち、生涯にわたり夫を愛おしく思えた事はさすがです。
熟年離婚の現代の教訓、動植物を育てて実感するのは初期の不足を後でおぎなう事はあまりできません。

最後に夏目夫婦にぴったりなキャストの組合せ:長谷川博己(39才)、尾野真千子(35才)。今回の夫婦役が縁でそのまま本物の夫婦にゴールインするのではと期待しているのは小生だけではないと思うのです。
最高の演技は役に成り切ること? お二人様へグッドラック 

第2作を見て:
錦之助(漱石)がイギリス留学から帰り神経衰弱により時より狂人の様に変貌し家族に暴力を奮ったが長谷川博己が良くその状況を演じていました。彼の目つきが左右異なり、まさしく異常な人を見せてくれ、その被害者の妻や子供、女中に至るまで苦労する姿がリアルで哀れだった。また鏡子が落ちぶれた父親に頼られても断るシーンは涙を禁じ得ない。夏目一家がより愛おしくなった。  

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